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「2つの転機」のうち、もう一つは、言うまでもなくCTPへの対応である。西澤社長は、PS化の流れと同じように「刷版業界にもCTPの時代が来る」ことを確信した。だが、事はPS版切り替えよりもかなり複雑だ。そこで西澤社長は、知人を通じ、大手印刷会社でCTPを立ち上げた経験を持ちCTPを熟知していた黒川氏を平成12年に招き入れる。黒川氏がすぐにとりかかったのは、人材の確保・育成と、CTPの営業開発だった。
「CTPの存在も品質面でのメリットもほとんど知られておらず、どこに売り込めばいいのだろう、という感じでしたね。そこで、飛び込み営業と平行して、手探りで、とにかく積極的な営業展開を図ることにしたわけです。例えば、印刷会社だけでなく、新宿区周辺の広告代理店や出版社へランダムにFAXでチラシを送付させていただいたり、また、お客様を対象にCTP講習会を実施したりもしました。それらの効果により少しずつCTP出力センターの存在が知られはじめ、月に1点だったCTPの仕事が、2点、3点と増え、気がついたら出力機がもう一台必要なほどになっていました(取材後の7月にLuxel
T-9000CTP HSを増設)」(黒川取締役)
アナログ刷版における実績により中心的CTPオペレーターに抜擢され、開発主任としても外回りでCTPの売り込みを率先して行ってきた氏家氏が続ける。
「お客さまは、まずコストに興味を持ちますね。次に品質。ですから初めにフイルム出力に比べCTPならこれぐらいの値段で出力できるのだ、ということをきちんとご説明します。ただし、価格設定は難しいところがあるのですが」
低価格だけではいけない、と西澤社長。
「フイルム出力がなくなるとは言え、その分、データ修正などに手をかけています」(西澤社長)
CTPに対する具体的な評価については、技術部長の戸田氏に伺った。
「確実な納期短縮、見当精度の高さ、ゴミ問題の解消、それとやはり品質ですね。印刷現場の人が『フイルム出力のときより高品質だ』と言ってくれると、あらためてCTPのクオリティを実感します」アナログ刷版での豊富な経験をCTP操作に活かす氏家主任と、フイルムセッターで磨いた技術をいかんなく発揮する戸田部長。明らかにお二人はCTP出力センターの前進を支える両輪である。
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